八州電工株式会社|製品カタログ

電設資材メーカー八州電工株式会社のWEBカタログです。「金属加工品」「金属ダクト」「各種支持材」「鋼製電線管付属品」「可とう電線管用付属品」「プルボックス」「その他」の7つの項目に分け、様々な製品を紹介しております。弊社では既製品以外に架台など特注品の受注も随時承っています。詳細はカタログの「金属加工品」ページを参照ください。


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鋼材に関して特徴・用途SUS304はステンレス鋼材のうち、耐熱鋼として最も広く普及している鋼種の一つ。耐食性、溶接性、機械的性質が良好なことで知られる。2B材の表面をBA仕上げしたステンレス鋼板。冷間圧延後、光輝熱処理を行い、さらに軽い冷間圧延(調質圧延)を施した仕上げのことで、B:ブライト(光輝)、A:アニーリング(焼きなまし)の略。研磨面は片研(#400研磨)に近い光沢を持つ。2B材の片面に#150~#180程度でバフ研磨仕上げし髪の毛のように長く連続した研磨目をつけたもので、見た目の美しさや意匠性が求められるステンレス板金加工材料として使用される。SUS304にモリブデンを加えることで、海水や各種媒質への耐食性を向上させたステンレス鋼材で耐孔食材料として使われる。海水ポンプ、配管部材、船舶部品、バルブなどに用いられる。特徴・用途耐食性に優れた汎用のステンレス鋼材。建築内装用、家庭用器具、家電部品、厨房機器などに使われ磁性がある。他のステンレス鋼種と比較するとやや耐食性、加工性には劣る部分がある。在庫△×△×在庫×オーステナイト系ステンレス鋼板比重7.937.937.937.98比重7.70記号SUS3042BSUS304(ミガキ)SUS304(ヘアライン)SUS3162B板厚1.52.03.01.52.03.01.52.03.01.52.03.0フェライト系ステンレス鋼板記号SUS4302B板厚1.52.03.0ステンレスの耐食性について■ステンレス鋼SUS304やSUS316など、“SUS”の鋼材記号で表されることから“サス”の呼び名でも知られ、機械部品や日常用品に至るまで広く利用されています。板金加工における材料費用としては鉄板と比べるとコスト高ですが、強度や耐食性など優れた特性をもつ材料であるため、広い用途で使用されています。中でも、板金材料としては“SUS3042B”が最も一般的で流通量も多く、当社におけるステンレス板の板金加工は、ほとんどがこの材料を使用しています。ステンレスという名称は「さびが少ない鋼」という意味で、決して「さびない鋼」ではありません。さびにくい、耐腐食性を持つことが最大の特徴であるステンレスですが、どのような環境でも万能というわけではありません。ステンレスに含まれているクロームと空気中の酸素とが結びついて表面にできる、酸化クローム(酸化皮膜)が不動態皮膜であるため、耐食性に優れていると言われています。表面の酸化皮膜が、何らかの原因によって傷つけられても、酸化皮膜が自動的に再生されるため、通常の環境ではあまり問題になりません。但し、①異種金属の付着②塩分の付着③排ガス中の有害成分の付着④洗浄薬液の付着などで、その部分がさびることがあります。特に大気中に塩分を含む海岸隣接地では、あらかじめ塗装等で表面を保護するか定期的なさび落としなどのメンテナンスが必要となります。外観を重視しなければ、表面的な現象で内部まで浸食されることはほとんどなく、さびの部分を除去すればもとの表面状態に戻ります。ステンレスの磁性について(オーステナイト系ステンレス:SUS304、SUS316など)ステンレス材料を職業的に扱う人が、ステンレスの種類を見分けるために磁石を用いることがありますが、磁石につくのは、フェライト系、マルテンサイト系などのクロム系合金で、クロムニッケル系のオーステナイト系は磁石につきません。ただオーステナイト系であっても、曲げたり絞ったりすると、組織がマルテンサイトに変化したり、溶接によりフェライトが生成されたり、加工部や溶接部が磁石につくことがあります。耐食性への影響は、一般的な環境では問題がないと言えます。加工を受け、磁性を帯びた状態で使用されている事例は種々あり、多くの場合問題になっておりません。1,表中の“記号”は代表的なものを明記しています。2,表中の“板厚”は当社で良く取り扱うものを示しており、全ての規格を表したものではありません。3,表中の“在庫”の記号については以下のとおりです。○:標準的に在庫している材料△:一部のサイズ、板厚を在庫している材料×:都度発注する材料・詳しくは最寄りの当社事業所までお問い合わせください。・無断複写・転載を禁じます。153


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