
電材の基礎を学ぶ
形鋼用支持部材の種類
形鋼用支持部材とは、主にチャンネル鋼、H鋼、アングル鋼といった形鋼に機器や配管を設置するための部材を指します。
この記事では、形鋼用支持部材の種類とそれぞれの特徴について解説します。
形鋼用支持部材の選び方のポイントについてもご紹介しますので、最適な支持部材を選ぶための参考になれば幸いです。
「形鋼用支持部材」の役割や用途については以下の記事でご紹介しています。まずは形鋼用支持部材の役割について知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
形鋼用支持部材とは
形鋼用支持部材の種類と特徴
ここでは、八州電工の代表的な形鋼用支持部材の種類とその特徴についてご紹介します。
HCクランパー
- 用途: 形鋼に沿って電線や配管を支持するための金具です。
電気工事や空調設備の配管工事などで使用されます。
- 特徴: クランパー本体を鋼材に直接はさみ、ねじを締め付けると簡単に支持することができます。また、製品下部にある長穴は「結束バンド」を通すことができ、さらに配管を支えることができるようになっています。
クランパークリップ
- 用途: クランパー下部に主に電線管を支持するための金具です。
- 特徴: ねじ止めをしなくても落ちにくい構造になっており、ナットも不要です。また、雄雌板セットで梱包されているため、片板を探す手間やなくすことなどが無くなり、施工にスピード感をもつことができます。
マルチクランパー
- 用途: 形鋼に沿って全ねじや機器、配管を支持するための金具です。
- 特徴: マルチクランパーは単体でも使用可能ですがD1タイプのレールと組み合わせることで様々な固定が可能な支持部材です。ブランコ付きのタイプは角度を自由に変更してナットと全ねじで固定できます。
マルチクランパー補強金具
- 用途:マルチクランパーと組み合わせて等辺山形鋼やチャンネル、H鋼に強固に固定することが可能です。
形鋼用支持部材の選び方
形鋼用支持部材を選ぶ際には、以下の点に注意してください。
- 荷重: 支持部材に掛かる荷重を正確に把握し、適切な強度を持つものを選びます。
- 材質: 使用環境や要求される性能に合わせて、適切な材質を選びます。(例:ステンレス、電気亜鉛めっき、溶融亜鉛めっきなど)
- 形状: 構造物の形状や寸法に合わせて、適切な形状の支持部材を選びます。
- 施工性: 製品特徴だけでなく、梱包方法や最終的に施工が容易なものを選ぶことが、作業効率の向上に繋がります。
まとめ
形鋼用支持部材は、形鋼に電線管やケーブル、ボックスを設置する上で非常に重要な役割を果たします。ただし、メーカーにより商品名や付属品が異なるため、購入時は施工に必要な製品仕様(用途、サイズ、材質)との確認が重要になります。
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八州電工では、HCクランパーやマルチクランパーなどお客様のニーズに合わせた高品質な支持部材をご用意しています。お気軽にご相談ください。
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