セーリスボックスの種類

今回は、セーリスボックスの「種類」に焦点を当て、それぞれの特徴や用途、選び方のポイントを詳しく解説していきます。
セーリスボックスの基本的な情報についてはこちらで詳しくご紹介しています。
セーリスボックスとは
セーリスボックスの種類
セーリスボックスは、主に以下のポイントによって分類されます。これらの要素を組み合わせることで、多種多様なセーリスボックスが存在します。
- 材質
金属製か樹脂製か、など。耐久性や絶縁性、コストに影響します。 - 取付け機器の個数
一般的に1個用から6個用まであります。 - ノックアウト径の寸法
側面にあるノックアウト径の寸法の組み合わせに違いがあります。 - カバー
塗代カバーもしくは平カバー、など。施工場所に応じて選ぶ必要があります。
材質での分類:金属製と樹脂製セーリスボックスの特徴
セーリスボックスの材質は、大きく分けて「金属製」と「樹脂製(プラスチック製)」の2種類があり、それぞれに特徴と適した用途があります。
金属製セーリスボックス
丈夫で耐久性に優れているのが金属製セーリスボックスの大きな特徴です。
- 特徴・メリット
強度が高く、衝撃にも強いのが特徴です。 - デメリット
樹脂製に比べて重量があります。 - 主な用途
屋内外の配線保護、コンセント・スイッチの取り付け、照明器具の取り付けなど、幅広い用途で使用されます。特に強度や耐久性が求められる場所に適しています。
樹脂製セーリスボックス
軽量で施工性に優れ、絶縁性が高いのが樹脂製セーリスボックスの特徴です。
- 特徴・メリット
金属製に比べて軽いため、持ち運びや取り付け作業が容易です。
また、穴あけなどが容易に行えるため、加工性が高いです。コスト面に関しても、一般的に金属製よりも安価な製品が多いです。 - デメリット
金属製に比べると衝撃に対する強度が劣る場合があります。 - 主な用途
一般住宅の屋内配線(スイッチ・コンセント)、ジョイントボックス、軽量な照明器具の取り付けなど、幅広く使用されます。
取付け機器の個数での分類
セーリスボックスは、取り付ける機器の個数によって適切なボックスを選ぶ必要があります。一般的には、1個から6個用まで、1個刻みで製造・販売されています。

ノックアウト径の寸法による分類
セーリスボックスには、側面に複数のノックアウト径が組み合わされており、メーカーによってその仕様は異なります。特に、3個用や4個用のセーリスボックスでは、さまざまなノックアウト径の組み合わせが見られるのが一般的です。そのため、現場での施工に適したボックスを正確に選定することが重要です。
例:セーリスボックス3個用



カバーによる分類
セーリスボックスにはカバーが付属します。このカバーは「塗代(ぬりしろ)」タイプと呼ばれる13mmの厚みがあるものですが、「平(ひら)」タイプのカバーに交換することも可能です。それぞれ用途や仕上がりに応じて選定する必要があります。
塗代カバー(13㎜)
平カバー
セーリスボックスを選ぶためのポイント
これまでに紹介した様々な種類のセーリスボックスの中から、最適なものを選ぶためには、以下のポイントを総合的に考慮する必要があります。
- 収納する電線の種類・太さ・本数
ボックスのサイズや深さを決定する重要な要素です。 - 取り付ける器具の種類とサイズと個数
スイッチ、コンセント、照明器具など、取り付けるものに適合した形状・サイズ・個数のボックスを選びます。 - 法令・規格の遵守
電気設備技術基準やJIS規格などに適合した製品を選びましょう。
これらのポイントを踏まえ、目的や状況に最も適したセーリスボックスを選定することが、安全で長持ちする電気設備を実現するための鍵となります。
まとめ:多様なセーリスボックスを理解し、最適な選択を
今回は、セーリスボックスの「種類」に焦点を当て、材質、形状、構造・仕様、幅広くご紹介しました。
一言でセーリスボックスと言っても、実に多くのバリエーションがあり、現場の施工にあった適切なセーリスボックスを選ぶ必要があります。その際に、本記事をご参考にしていただければ幸いです。
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