
プルボックスの種類
この記事では「プルボックスの種類」について紹介します。
プルボックスの形状や素材を解説していきます。
「プルボックス」の概要や利用用途については以下の記事でご紹介しています。
まず、プルボックスの使い方や役割について知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
プルボックスとは
プルボックスの仕様の種類
プルボックスの仕様については、以下の2つが挙げられます。
- 民間仕様
- 国土交通省仕様
それぞれの仕様について解説していきます。
民間仕様
民間仕様とは、業者や設計者が柔軟に選定することができる仕様であり、メーカーや工事現場ごとに規格が設定されます。
国土交通省仕様
国土交通省仕様とは、国土交通省の定めている設計基準や施工要領書(公共建築工事標準仕様書)に従う仕様になります。
プルボックスであれば、主に下表の仕様が定められています。
項目 | 仕様 |
---|---|
鋼板(材質)と仕上げ | ① 鋼板製(1.6mm)にさび止め塗装 ② 鋼板製(1.6mm)にHDZ35以上の溶融亜鉛めっきを施したもの 又は同等以上の耐食性を有するもの ③ ステンレス製(1.2mm) ④ 合成樹脂製 |
接地端子座(アース端子) | 設けること |
屋外形のプルボックス | ① 本体とふたの間にパッキンを設ける。 ② 防雨性を有し、内部に雨雪が浸入しにくく、これを蓄積しない構造とする。 ③ ふたの止めねじは、ステンレス鋼製とする。 ④ 表面処理鋼板を用いる場合は、加工後に表面処理に応じた防錆補修を施す。 |
プルボックスの材質の種類
プルボックスにはさまざまな材質があり、設置場所や用途に応じて適切なタイプを選択する必要があります。
具体的に、プルボックスの材質については、以下の4つが挙げられます。
- ステンレス製
- 鋼板製
- めっき製
- 樹脂製
それぞれの材質について解説していきます。
ステンレス製
ステンレス製のプルボックスは、優れた耐候性を持ち、雨風の影響を受けにくいため、屋外設置に適しています。
一方で、屋内での使用は限られており、食品工場など衛生に配慮する施設で使用されることが多いです。
鋼板製
鋼板製のプルボックスは防錆加工が施されており、主に屋内での使用に適しているため、一般的に広く使用されています。屋外で使用する場合は、さらに防錆塗装を施すことで、耐久性を高める必要があります。
めっき製
めっき製のプルボックスには、溶融亜鉛めっき仕上げと高耐腐食性めっき鋼板製の2種類があります。
溶融亜鉛めっき仕上げは、通称「ドブ仕上げ」と呼ばれており、耐候性に優れたプルボックスとして、屋外で使用されます。
高耐食性めっき鋼板製は、鋼板段階ですでにめっき加工がされているものになります。こちらも屋外でも使用可能で、溶融亜鉛めっき仕上げに比べて軽量という特徴があります。
樹脂製
樹脂製のプルボックスは、金属製と比較すると強度は劣りますが、加工がしやすい点がメリットとして挙げられます。また、軽量であるため、施工のしやすさも特徴になります。
プルボックスの蓋(ふた)形状の種類
プルボックスは「蓋(ふた)」の形状にも種類があり、設置場所(屋外・屋内)に応じて適切な形状を指定する必要があります。
具体的に、プルボックスの蓋(ふた)については、以下の3つが挙げられます。
- 平ふた形状
- 被せふた形状
- 水切り形状
※各メーカーにより、仕様が異なることがありますので、参考情報としてご認識ください。
それぞれのふた形状について解説していきます。
平ふた形状
平板のふたを取り付けた形状です。パッキンは付属されていないため、「非防水」仕様となります。
被せふた形状
ふたの端部を折り曲げた形状です。ふた部にパッキンが付属されており、簡易的な「防水」仕様になります。
水切防水形状
本体の開口部が折り返し形状となっており、パッキン付きの被せふたのついたボックス形状です。上記2つの形状と比較し、高い「防水」仕様になります。
まとめ | プルボックスの種類を把握して適切に選定しよう!
今回は、プルボックスの種類について紹介しました。
プルボックスは、屋外・屋内ともに使用される製品のため、各使用環境に対応できるよう、サイズや素材など多種多様に製造されています。
そのため、各工事現場の設置環境に合わせて適切なプルボックスを選定することが必要になります。
今回の記事を参考に、皆様の現場に合ったプルボックスを選定していただければ幸いです。
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