穴あきアングルの種類
この記事では「穴あきアングルの種類」について紹介します。
アングル全体のサイズや厚み、穴の間隔・サイズを解説していきます。
「穴あきアングル」の概要や利用用途については以下の記事でご紹介しています。
まず、穴あきアングルの使い方や役割について知りたい方は「穴あきアングルとは」の記事をご覧ください。
穴あきアングルのサイズの考え方
穴あきアングルは全体サイズ、穴の間隔やサイズなど、さまざまな用途や使用環境を想定し各種製造されており、多様な用途に対応できる部材です。
そのため、用途や使用環境に応じて、適切なサイズの穴あきアングルを選ぶことは構造の安全性と耐久性を確保するために重要になります。
穴あきアングルのサイズについては、以下の4つを決める必要があります。
- アングルの幅と長さ
- アングルの厚み
- 穴の間隔
- 穴のサイズ
それぞれの項目について解説していきます。
アングルの幅と長さ
アングルの幅とは、鋼材の板幅を指しています。
穴あきアングルに関して代表的な幅は、30mm×30mm、40mm×40mm、50mm×50mmが代表的です。
長さに関しては通常900mm~3000mmなど各メーカーが決めている標準規格の長さで販売されていますが、必要に応じてカスタマイズすることも対応可能です。
アングルの厚み
アングル自体の厚さも各メーカーの標準規格があります。一般的なものは通常スチール製では3.2t、4.5t、ステンレス製では3.0t、4.0tとなります。厚さが厚いほど、耐荷重性が高くなるといえます。
穴の間隔
穴あきアングルを使用する際、現場にあった適切な穴の間隔を選ぶことが重要になります。
穴の間隔とは、隣接する穴の中心間の距離を示し、通常31.8mm、50mmの間隔が一般的です。均等にピッチがあることで、都度穴を開けることなく、ねじやボルトを使って他の部材と固定することができます。
穴のサイズ
穴のサイズも購入する際、各種選ぶことができます。
一般的な直径は8.3mm、11mm、13mmの長穴であり、使用するネジやボルトのサイズに対応することができます。
穴あきアングルの材質
穴あきアングルの材質については、以下があります。
- スチール材(鋼材)
- ステンレス材(オーステナイト系)
それぞれの材質について解説していきます。
スチール材(鋼材)
穴あきアングルで一般的に使用される材質は、スチール材(鋼材)です。
比較的簡単に切断・曲げ・溶接ができるため、現場での加工や修正を簡単におこなうことが可能です。
さらに、スチール材の中でも、特に表面処理が施された電気亜鉛メッキ・溶融亜鉛メッキは、耐食性が向上しており、屋外での使用も可能です。
ステンレス材(オーステナイト系)
ステンレス材の穴あきアングルは、高い耐食性が特徴です。
ステンレス材は錆びにくく、腐食性の高い環境でも使用可能です。
高い強度と見た目も美しいので、屋外の露出される場所での使用に適しています。
穴あきアングルの表面処理方法
穴あきアングルの表面処理方法については、以下の2つが挙げられます。
- めっき加工
- 塗装
それぞれの項目について解説していきます。
めっき加工
亜鉛めっきは、鉄製の穴あきアングルに広く使用される表面処理の一つです。
鉄の表面に亜鉛の薄い層を形成することで、酸化を防ぐことができます。
具体的に、亜鉛めっきには、電気めっきと溶融亜鉛めっきの2種類があり、それぞれの用途や環境に応じて使い分けるようにしましょう。
電気めっきは仕上がりが美しいため、屋内の使用に適しています。溶融亜鉛めっきは厚い亜鉛層を形成するため、耐食性が高く、特に厳しい環境下での使用におすすめです。
塗装
穴あきアングルの表面を塗装することで、錆の発生を抑えるとともに、美観を向上させることができます。塗装の種類は複数ありますが、一般的にはアクリル焼付塗装という手法が用いられます。
まとめ | 穴あきアングルの種類を把握して適切に選定しよう!
今回は、穴あきアングルの種類について紹介しました。
穴あきアングルは全体サイズ、穴の間隔やサイズなど、さまざまな用途や使用環境を想定し各種製造されており、多様な用途に対応できる部材です。
そのため、用途や使用環境に応じて、適切なサイズの穴あきアングルを選ぶことは構造の安全性と耐久性を確保するために重要になります。
今回の記事を参考に、皆様の現場にあった穴あきアングルを選定していただければ幸いです。
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