
コンクリートボックスの種類
この記事では「コンクリートボックスの種類」について紹介します。
コンクリートボックスの形状や素材を解説していきます。
「コンクリートボックス」の概要や利用用途については以下の記事でご紹介しています。
まず、コンクリートボックスの役割やその他のボックス類との違いについて知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
コンクリートボックスの選び方
コンクリートボックスを購入するにあたって、以下の3つの項目を選ぶ必要があります。
- 型(形状)
- サイズ
- 材質
それぞれの選び方について解説していきます。
コンクリートボックスの型(形状)について
コンクリートボックスには、四角形の形状と八角形の形状の2種類があります。電線管の分岐方法や設置条件に応じて適切に使い分けることが可能です。
また、電気工事の現場では、「八角ボックス」や「八角」といった略称で呼ばれることが一般的です。
コンクリートボックス四角型と八角型の違い
八角型のコンクリートボックスは、八角形は円に近い形状のため、内部のスペースが均等に広がっているので、配線を整理しやすく、電線やケーブルが詰まりにくい特徴があります。
また、角が多いことで、構造的に強度が高くなっているので、八角型ボックスは天井や壁の重い照明器具を取り付ける際に適しています。
コンクリートボックスのサイズについて
メーカーによって異なりますが、四角形のコンクリートボックスは「中型」と「大型」の2つのサイズで取り扱っていることが一般的です。
例えば、中型サイズは外寸が102mm×102mmで、高さは44mmから100mmの範囲で設計されているケースが挙げられます。
一方、大型サイズでは外寸が119mm×119mmで、高さは同じく44mmから100mmの範囲で設計されていることが多いです。
このように、設置場所に応じて適切なサイズのコンクリートボックスを選定するようにしましょう。
コンクリートボックスの材質について
コンクリートボックスの材質には、以下のようにさまざまな種類が挙げられます。
- 鋼板
- 鉄
- 耐衝撃性樹脂
- 耐衝撃性硬質塩化ビニル
施工現場で必要とされる耐久性や条件に応じて、適切なタイプのコンクリートボックスを選ぶことができます。
金属製のコンクリートボックスでは、電着塗装が施されている製品が多く、この塗装法の利点として、塗膜が均一に仕上がる点や、水溶性塗料を使用しているため火災のリスクが低いことが挙げられます。
具体的には、電気亜鉛めっきとカチオン電着塗装の2種類が挙げられます。
電気亜鉛めっきは「犠牲防食作用」と呼ばれる特性を持ち、本体が錆びる前にその表面を覆う亜鉛の皮膜が先に錆びることで保護し、本体は錆びにくくなるというメリットがあります。
カチオン電着塗装は、さらなる耐食性の向上を目的とする場合に使用されます。例えば、一年中屋外で雨風にさらされる場所や、沿岸地域で海風に頻繁に接触するような環境など過酷な腐食環境にさらされるケースが該当します。
コンクリートボックス選定のポイント
コンクリートボックスを選定する際、一番大事になってくるポイントは「スペースの大きさ」です。下記詳細について解説していきます。
「スペース」の大きさ:①設置想定場所
まずコンクリートボックスを設置するスペースの大きさを考慮してサイズを選びましょう。スペースを考慮してコンクリートボックスのサイズを選ばないと、コンクリートボックスが設置場所に収まらなかったり、周囲の施工や機能を妨げるリスクがあります。
「スペース」の大きさ:②ボックス内のスペース
もうひとつ、設置スペースともうひとつ考慮しないといけない場所が「ボックス内のスペースの確保」です。コンクリートボックスは配線やケーブルの分岐・接続部分を収納し、保護する役割も担う箱型のケースです。線やケーブルを接続するスペースを十分に確保できるよう、線やケーブルの合計の径や接続部材の大きさなど確認する必要があります。スペースが不足していると、配線の取り回しや接続作業が困難になる可能性があります。
まとめ | コンクリートボックスの種類を把握して適切に選定しよう!
今回は、コンクリートボックスの種類について紹介しました。
コンクリートボックスは形状やサイズなどさまざまな用途や使用環境を想定し各種製造されており、各シーンに対応できる部材です。
今回の記事を参考に、皆様の現場に合ったコンクリートボックスを選定していただければ幸いです。
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