配電理論|第二種電気工事士学科試験【過去問と解説】
第1問
各線に20 Aの電流が流れた。線間電圧E[V]は。

スター結線では、
・線間電圧=√3相電圧
・線間電流=相電流
この2点を覚えておきましょう。
オームの法則(V=IR)より、
1相あたりに流れる相電圧は V=20×6=120V となります。
線間電圧 = √3(1.73) x 相電圧(120V) = 207.6V
第2問
負荷の全消費電力[kW]は。
ただし,負荷の抵抗は,30Ω とし,配線の抵抗は無視し,電源電圧は一定とする。

断線した三相3線式回路に関する問題です。一見難しそうに感じますが、
断線すると残っている回路同士で並列回路になる点を理解出来ればすぐに解ける問題となります。
×印の箇所が断線すると、
30Ωが二つ並んでいる回路(足して60Ω)と30Ωとの並列回路となります。
この回路の合成抵抗を求めると(60×30)÷(60+30)=20Ωとなります。
次に電流値はオームの法則よりI=V/Rなので、200÷20=10Aとなります。
最後に電力の公式はP=VIなので
200×10=2,000Wとなり、問題ではkWを求めるようされているので
2,000÷1,000=2kWとなります。
第3問
電線 1線当たりの抵抗が 0.2Ω のとき,a – b 間の電圧[V]は。

単相3線式に関する問題です。
問題文のような回路の場合、中心の線には電流が流れない点に注意しておきましょう。
抵抗負荷前後の電流値が共に10Aなので、
この時点で中心の線には電流が流れていない事が分かります。
電圧はV=IRなので 10×0.2=2V となります。
a-b間には104Vの電圧がかかっているので、求めた電圧分を引いて
104-2=102V となります。
第4問

Y結線回路に関する問題です。
Y結線の公式とインピーダンスの公式 両方を覚えておく必要があります。
Y結線の相電圧は線間電圧÷√3で求めます。
それぞれ代入すると 200÷√3=約116V となります。
抵抗は図のような回路の場合インピーダンスで求めます。
式は√抵抗²+コイル側²となるので √8²+6²=10Ω となります。
電流は電圧÷抵抗なので
116÷10=11.6A となります。
第5問
配線の長さは 100 m,負荷電流は 10 A で,抵抗負荷が接続されている。
配線の電圧降下 (Vs-Vr) を4 V 以内にするための電線の最小太さ(断面積)[mm2]は。
ただし,電線の抵抗は表のとおりとする。

この問題は、単相2線式回路の電圧降下の問題です。
電圧降下の式、単相2線式=2IR
配線の電圧降下4V以内にするとあるのでそれぞれ計算してみると
・5.5mm2 2×10×0.333=6.66 4Vを超過
・8mm2 2×10×0.231=4.62 4Vを超過
・14mm2 2×10×0.13=2.6 4V以内
・22mm2 2×10×0.082=1.64 4V以内
条件より電圧降下を4V以内するための電線の最小太さ(断面積)[mm2]は14mm2となります。
第6問
定格状態で時間 t[h]の間,連続運転したところ,消費電力量が W[kW・h]であった。
この電動機の力率[%]を表す式は。
三相電力の公式は
√3×線間電圧[V]×線電流[I]×力率[cosθ]なので
W=√3VIcosθ
あとは時間tを掛けて
W=√3VIcosθt
消費電力量がW[kW・h]となっているので、1,000倍して
W=√3VIcosθt10³
この式からcosθを求めますが、更に%なので100倍すると
cosθ=W÷√3VIt×10⁵
このようになります。
第7問
ただし,r は電線の抵抗[Ω]とする。

単相2線式の電圧を求める問題です。
電圧降下の式をしっかり覚えているかがこの問題を解くポイントとなります。
bからb´とcからc´はそれぞれ10Aの電流が流れているので、
aからbは20A、bからcは10Aと分かります。
単線2線式は2IRで求めるので 2×(20×0.1+10×0.1)=6V
最後にcからc´99Vにこちらで計算した6Vを足したものが
aからa´間の電圧となるので 99+6=105V となります。
第8問
図 2 のような単相 2 線式回路に変更した場合,配線の電力損失はどうなるか。
ただし,負荷電圧は 100 V 一定で,負荷 A,負荷 B はともに消費電力 1 kW の抵抗負荷で
電線の抵抗は 1 線当たり 0.1 Ωとする。

上の図の電流値は1,000÷100=10A
単相3線式の電力損失は2I²Rなので
2×10×10×0.1=20W
下の図の電流値も同様に10Aですが、並列回路なので2倍の20Aとなります。
単相2線式の電力損失も2I²Rなので
2×20×20×0.1=80W
したがって上の図から下の図へは4倍となります。
第9問
負荷の両端の電圧は 100 V であった。配線における電圧降下[V]は。
ただし,電線の電気抵抗は長さ 1 000 m 当たり 3.2Ω とする

電流→I=P⁄V→2000÷100=20A
電線の抵抗→(3.2⁄1000)×8×2=2.56⁄100×2
→5.12⁄100Ω
電圧降下→E=IR→20×5.12⁄100=102.4⁄100
→ 1.024V が電圧降下となります。
第10問
抵抗負荷に流れる電流がともに 15 A のとき,この配線の電力 損失[W]は。

電力損失(W)=電線抵抗(Ω)×電流値(A)2
中性線に電流は流れていないので、非接地線の2本の電線の電力損失が答えとなります。
従ってこの回路の配線の電力損失は以下の通りです。
配線の電力損失(W)=2(本)×0.1(Ω)×15(A)2=0.2×225=45(W)
よって答えは45Wになります。


