
架台とは
この記事では、電気設備工事において重要な役割を果たす「架台」について、その基本的な知識から製作工程、注意点までを解説します。
架台の種類についてはこちらの記事もご参考ください。
架台とは?
電気設備工事における架台とは、設備や機器を安定的に支えるための基盤として機能する構造物の一種です。
様々な建築現場において幅広く使用されています。
具体的には、以下のような重い機器を安全に設置するために利用されることが多いです。
- 空調機
- キュービクル
- 制御盤
- サーバー
- 分電盤
- その他 太陽光パネル、配管、ケーブルラックなど
これらの設備を安定して支え、その性能を維持するために架台は不可欠な役割を担っています。既製品の架台もありますが、設置する機器の仕様や設置場所の状況に合わせて、オーダーメイドで最適な形状・寸法の架台を設計・製作することも一般的です。
このように、架台は機器の安定性を確保するとともに、荷重を地盤や建物の構造体に効率的に分散させるなど、設備全体の安全性を支える重要な役割も果たしています。
架台制作の工程
架台は一般的に、以下の工程を経て製作します。
1. 材料の調達
架台のサイズ、要求される強度、設置環境(屋内・屋外、塩害地域など)に応じて、適切な材質(鉄鋼材、ステンレス材、アルミ材など)と寸法の材料を選定し鋼板や形鋼を調達します。
2. 切断
設計図に基づき、金属加工機を用いて材料を精密に切り出します。この工程の精度が、後の組み立てや完成品の品質に影響します。
3. 溶接・組立
切断された部材を設計図通りに組み立て、溶接して接合します。溶接品質は架台の強度に直結するため、アーク溶接、スポット溶接など、材質や要求強度に応じた適切な手法と高い技術力が求められます。また溶接を行わずボルトなどで固定して組み立てるものもあります。
4. 表面処理(必要な場合)
屋外設置などで防錆性能が求められる場合、塗装や溶融亜鉛めっきなどの表面処理を施します。
5. 検査
寸法精度、溶接部の品質、外観などを厳しくチェックし、要求仕様を満たしていることを確認します。
架台制作時の注意点
架台の形状や設計は、使用目的、設置環境、支える機器の重量や特性によって多種多様です。そのため、設計時には安全性とコストのバランスを考慮することが重要です。荷重計算を正確に行い、十分な強度を持つ材料を選定し、適切な構造設計を行う必要があります。
八州電工では、お客様の細かなご要望に応じた特注架台の設計・製作を得意としています。長年の電気設備工事で培った経験とノウハウに基づき、強度計算や材質選定はもちろん、設置環境や耐震性などの特殊な要件にも対応可能です。規格品では対応できない場合も、ぜひ一度ご相談ください。
まとめ
今回は、架台の基礎知識から制作工程、注意点についてご紹介しました。架台とは、設備や重量物を安定的に支えるための基盤として機能する構造物の一種です。目立たない存在かもしれませんが、設備や機器を安全かつ安定して支える、まさに「縁の下の力持ち」です。
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八州電工では、オーダーメイドの架台製作を承っております。
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