
スイッチボックスとは?
この記事では「スイッチボックス」について紹介します。
また、スイッチボックスの「選び方」「配線方法」についても解説していきます。
スイッチボックスとは?
スイッチボックスとは、照明スイッチやコンセントの裏側に設置されるボックス状の部品のことを指します。
配線とスイッチやコンセントなどを取り付けるボックスです。
また、スイッチの取り付け用に設計された製品で、日本産業規格(JIS C 8340)に準拠しています。
樹脂製と金属製があり、金属製は表面には電気亜鉛めっきやカチオン電着塗装が施されているため、耐久性や耐腐食性が高いのが特徴です。また、製品は取り付けるコンセントやスイッチの数に応じ1つ用から3つ用までのサイズ展開があります。
(スイッチボックスのサイズや素材の種類に関する詳細はスイッチボックスの種類の記事をご覧ください。)
スイッチボックスと他のボックスとの違い
スイッチボックスと他のボックスとの違いについて、以下の2つをご紹介します。
- スイッチボックスとコンクリートボックスの違い
- スイッチボックスとアウトレットボックスの違い
スイッチボックスとコンクリートボックスの違い
コンクリートボックスは、コンクリートに直接埋め込んで使用することができるボックスです。主に用途としては、①配線の分岐や取り出しを行うための中継、②端末機器の設置にも使用することができます。
一般的には、照明器具や放送設備のスピーカー、自動火災報知設備の各種感知器の取り付け位置を確保するために用いられます。
ボックスには、固定のための耳状のツメが付いており、型枠に打ち付けてしっかりと固定した後、コンクリートを流し込んで一体化させる仕組みになっています。
スイッチボックスとアウトレットボックスの違い
アウトレットボックスは、コンクリートボックス同様、①配線の分岐や取り出しを行うための中継用の用途、②端末機器の設置用途で使用されます。基本的には壁や天井の中に埋め込めて設置します。
スイッチボックスとの違いは、アウトレットボックスの主な役割は配線の分岐や接続に使用するところでです。しかしながらアウトレットボックスは専用のふたを使用することでスイッチ類を接続することが可能です。
サイズと収容能力
スイッチボックスを選ぶ際には、内部に収める配線や取り付けるスイッチの種類・数に基づいて適切なサイズを選択することが重要です。
具体的には、以下のポイントに注意しながら選ぶようにしましょう。
- 配線量の確認
- 設置するスイッチやコンセントの数
スイッチボックスの取付方法
スイッチボックスの配線を行う際、スイッチボックスの側面や背面には、電線管を通すための「ノックアウト」と呼ばれる切り欠きが設けられています。
必要な箇所だけを丁寧に取り外し、その部分に電線管を取り付けます。
しかし、ノックアウトを無駄に外してしまうと保護機能が損なわれるリスクがあるので、使用しない部分はそのまま残しておくようにしましょう。
さらに、スイッチボックスの取り付けや作業は、電気工事士の資格を持つ専門技術者が行う必要があります。
また、防火性能が求められるエリアでは、耐火性に優れたスイッチボックスを選ぶことが重要です。
まとめ | 適切なスイッチボックスを選ぼう!
今回は、スイッチボックスの概要と選び方、配線方法を紹介しました。
スイッチボックスは、照明スイッチやコンセントの裏側に設置されるボックス状の部品のことです。
配線とスイッチやコンセントなどの端末機器をつなぐ役割があり、他のボックスとの配線を接続する際にも使用されます。
今回の記事を参考に、皆様の現場でスイッチボックスを活用していただければ幸いです。
「スイッチボックスの種類」については下記記事にてご紹介していますので、ぜひ一緒に読んでいただけますと幸いです。
スイッチボックスの種類
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