セーリスボックスとは

この記事では、セーリスボックスについて、電気工事の知識がない方にも分かりやすいように説明していきます。
選定のポイントや、施工時の注意点もご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
セーリスボックスの種類についてはこちらで詳しくご紹介しています。
セーリスボックスの種類
セーリスボックスとは
セーリスボックスは、電気設備工事において、各種スイッチやコンセントを設置するための箱状の部材を指します。電線の接続部分や配線器具を保護し、安全に設置するために使用されます。主に壁の中や天井裏、床下などに埋め込んで使用することが多いです。
セーリスボックスの基本的な役割と機能
セーリスボックスの主な役割と機能は以下の通りです。
- 配線器具の取り付け基盤
スイッチやコンセント、照明器具といった配線器具を、壁や天井にしっかりと固定するための背面ボックスとなります。セーリスボックスがあることで、これらの器具を安全かつ確実に取り付けることができます。 - メンテナンス性の向上
電線の接続部分や配線器具は、経年劣化や不具合によって点検や交換が必要になることがあります。セーリスボックス内に配線がまとめられていることで、点検作業が容易になり、メンテナンス性が向上します。
このように、セーリスボックスは電気設備の安全性、信頼性、そしてメンテナンス性を確保するために不可欠な存在です。
セーリスボックスとスイッチボックスとの違い
セーリスボックスと似た用途で使用されるものに、「スイッチボックス」があります。用途はほとんど同じですが、下記の図の通り、よく使用される場所と製品ラインナップに違いがあります。セーリスボックスは基本的に13mm(塗り代)カバーが付属します。

セーリスボックス選定のポイント
セーリスボックスには様々な種類があり、設置場所や用途に応じて適切なものを選ぶ必要があります。詳細な種類については別の記事で詳しく解説しますが、ここでは選定の際に考慮すべき基本的なポイントをご紹介します。
収納する電線の太さと本数
ボックス内に収める電線の太さや本数によって、必要なボックスの大きさが変わります。電線が無理なく収まり、適切な空間が確保できるサイズを選びましょう。
取り付ける器具
取り付けるスイッチやコンセントの形状やサイズに適合するボックスを選ぶ必要があります。
法令・規格への適合性
電気設備技術基準などの関連法規やJIS規格などに適合した製品を選ぶことが重要です。
これらのポイントを総合的に判断し、最適なセーリスボックスを選定することが、安全で信頼性の高い電気設備を実現するための第一歩となります。
セーリスボックスの施工における注意点
セーリスボックスの設置や配線作業は、電気工事士の資格を持つ専門業者でなければ行うことができません。安全に関わる重要な作業であり、誤った施工は漏電や火災などの重大な事故につながる可能性があるためです。
施工においては、以下のような点に注意が必要です。
- 確実な固定
セーリスボックスが壁や天井に確実に固定されていること。ぐらつきや脱落がないように、適切な方法で取り付けます。 - 電線の適切な処理
電線の被覆を傷つけないように丁寧に扱い、接続部分では専用の接続器具を使用して確実に接続します。 - 絶縁処理
電線の露出部分や接続部分が、ボックス本体や他の金属部分に触れないように、絶縁テープなどで適切に保護します。 - アース接続(必要な場合)
金属製のセーリスボックスを使用する場合や、特定の電気器具を取り付ける場合には、感電防止のためにアース(接地)接続を確実に行います。 - 防水・防塵処理(屋外など)
屋外や湿気の多い場所で使用する場合は、雨水や湿気がボックス内部に侵入しないように、パッキンや防水テープなどで適切な防水・防塵処理を施します。
これらの作業は、専門的な知識と技術、そして経験が不可欠です。DIYでの作業は非常に危険ですので、必ず信頼できる電気工事専門業者に依頼しましょう。
まとめ:セーリスボックスの重要性を理解し、安全な電気設備を
今回は、セーリスボックスの基本的な役割や機能、使用される場面、選定のポイント、そして施工における注意点などを解説しました。
セーリスボックスは、普段は目立たない存在ですが、電気を安全かつ快適に利用するために、なくてはならない重要な部材です。適切なセーリスボックスを選び、確実な施工を行うことが、電気設備全体の安全性と信頼性を高めることにつながります。
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